宇宙太陽発電システムに関する研究

将来,数キロメートルにも及ぶ大型の太陽発電衛星を構築するという構想がある. この課題は,システムが成立するように全体を設計すること,低コストで高速かつ確実に組み立てることなどである. そのためには,軌道運動,姿勢運動,弾性変形などを考慮した全システムでの検討が必要である. また,インフレータブルや展開骨組構造物,ロボットによる組立などの固有技術も必要である. このようなシステムを実現するためには,軌道上実験のみならず,実験室モデルによる実験, 数値解析などを踏まえた設計技術の確立が重要である.軌道上での構造物の運動の様子を精度良く予測できる実験, 幾何学的な拘束,部材の変形,張力部材など非線形力学を考慮した数値解析方法などを検討する. 数値解析システムの構築,解析,モデル実験などにより新たな太陽発電衛星を考案する.

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