宇宙探査ローバに関する研究

rover 月や惑星上を自律的に探査するローバが求められている. 主要な要求運動機能として,(a)未知の多様な環境で安全に移動し素早い探査を可能にする高い踏破性,(b)僅かのエネルギで移動し効率的な探査を可能にする高いエネルギ効率性,が挙げられる. そのような小型の宇宙探査ローバを目指して,脚を有する昆虫型ロボットについて研究している. まず,従来にない脚機構であるKUSSL Legを持つKUSSL Rover Iを開発した. KUSSL Legは,車輪より高い段差を乗り越えられる高い踏破性を有し,車輪型と同等のエネルギ効率を持つ,優れた機構である. しかし,脚運動が矢状面に限定されるため,任意の位置に脚を着くことが困難で,環境への適応性が十分ではなかった. そこで,より高い踏破性を実現する6脚を有する昆虫型のKUSSL Rover IIを開発した. 現在,環境認識系と制御系の研究・開発を進めている.

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