宇宙ロボット,宇宙探査ローバ等を実現するための最大の研究課題は,知能化・自律化にある. そのために,次のような問題意識で,強化学習などの研究を行っている. 認知・記憶・行動の実現とそれらの有機的な結合を目指す. 認知は行動のためにあり,行動は認知を効率化し,知識の獲得と記憶を促し,記憶が認知や行動を改善し,行動が知能を発達させる. これらは全て環境との相互作用のなかで機能し,知的ふるまいが発現される. このような,認知・記憶・行動がどのようにモデル化され,定式化され,適応能力という知能として実現されるかを研究する. 研究は,理論的,シミュレーションのみならず,宇宙ロボットや宇宙探査ローバの実験システムを用いて実験的にも検討する.